GPD WIN Miniシリーズのアナログスティック調整方法

はじめに
GPD WIN Miniを使用していると、アナログスティックの斜め方向への入力が甘く、特定の方向へ走れない、といった問題がユーザーから報告されています。
ただ、本記事を書いている時点では、メーカー純正の調整ツール「GamepadTestCalibrationTool」を使った正規の校正方法では、必ずしも解決につながらない事がわかっています。
これは物理的な初期不良、不具合の問題ではなく、GPD WINMiniのファームウェア、もしくは校正ツールに一部問題があると予想されており、今後メーカーのアップデートによって解決される可能性があります。
本記事では、現時点でGamePadTestCalibrationToolを使用した解決の方法についてご紹介します。
GamePadTestCalibrationToolでの校正方法
通常、アナログスティックの問題がある場合は、GamePadTestCalibrationToolを使用して校正を行います。

調整アプリをダウンロード
メーカー公式サイト(こちら)からGamePadTestCalibrationToolをダウンロード。
解凍後、フォルダ内のexeファイルを起動。

現在の入力値の確認
ゲームパッドモードで起動すると、図のような画面が表示されます。

アナログスティックを倒すと、X,Y軸共に-32768~32768の範囲で現在の入力値が表示されるので、ゲームプレイ時に違和感を感じる方向への入力値が実際にどのくらいなのかを目視で確認できます。
図の例では、左スティックの左下方向への入力値が約22000,24500と最大値に大きく届かないため、ゲーム内での挙動に問題が出る可能性があります。

この場合、アナログスティックの校正方法を実施し、改善するか試してみてください。
アナログスティックの校正方法
ウインドウの下部にある「开始校准」ボタンを押すと、図のような校正中画面に移行します。

本来は「左右のスティックを円を描くように大きく回す」のが正規の手順ですが、他のGPD機種では問題ないものの、WINMiniでは斜め方向の入力値が改善されない場合があります。
この場合、左右アナログスティックを「斜め方向へだけ」左上、右上、右下、左下の時計回り順に最大までスティックを倒してください。

その後、L2/R2トリガーを最大まで押し、L1/R1トリガーも最大まで押します。
最後は手を放して数秒待つと、「校准成功」と表示され、校正モードが終了します。

調整後の使用感
調整を行った結果、スティックの斜め方向の最大入力値が大幅に改善され、入力の強さがしっかり反映されるようになりました。

まとめ
GPD WIN Miniのアナログスティックの斜め方向への入力問題は、GamePadTestCalibrationToolで校正することで、解決できる可能性があります。
定期的な調整や最新ドライバの確認を行いながら、ご自身に合った設定を見つけてください!